正午を過ぎてから目が覚めた。二週間近くこの生活リズムはなおっていない。布団の感触を肌が与えて、少しずれた場所にいる毛布を引っ張る。寝付いた頃よりはあたたかいな、とぼんやり思って、まだ目元をまどろむ睡魔と仲良しになる。仲良しになって、そっと手をつないで、遮光カーテンをぶらさげた窓のほうを一瞥してから、もう一度睡眠にダイブ。意を決してする水泳の飛び込みのようにというよりは、プールのはしに腰掛けて、足からちゃぽんと沈みにいく感覚だ。一時間経過して、ふたたび引き戻されるあたたかな敷き布団と毛布にサンドイッチされてる。寝すぎると気分が悪くなるからなぁと思い至って体を起こして、トイレにて排尿。階段を下って机の上に置いてあるパンが入った黄色のビニールが目に入る。ごそごそと中身をあさって今度は本物のサンドイッチを入手。ツナとトマトがサンドされたものと、ポテトサラダと生ハムがサンドされたものがセットになっているお気に入りのサンドイッチだ。紙パックの野菜ジュースも近くにあったのでそれらを手に持ってふたたび階段を上がっていく。よく日の当たる部屋でたたんだ布団をせもたれにしてサンドイッチと野菜ジュースをたいらげたら、このあいだ買った漫画を読む。浅野いにおさんの著書だ。タオルで指をよく拭って、カバーをはずして読む。
などと書いてみていたけれど、面倒になったから放棄。
えへへ。
いにおさんの漫画読んでたらわたしも漫画描きたくなってきたってのがかきたかったんすよ。
なんか、影響受けるとすぐこれしたいってなるのはわたしの癖ですね。
世界の終わりと夜明け前を丁寧に読んだんです。
これ買ったときは面接の直後で気疲れしてたのか丁寧に読めなくて、
しかも著者のあとがきという漫画にはあまり類を見ない頁もあったりしたのに、
当時(っていうほど昔でもないが)のわたくしは文字を読む気になれなかった。
おなかが減ってないときにご飯がおいしく食べられないのと一緒なのだと思うのです。
(一緒かどうかはほんとうはあんまりわかんない)
だから今日読めてよかった。
わたしはこの漫画の作者さんがとても好きになりました。
ちょっと夢を見る試行として漫画を描くことになると想定してみましょう。
人物はちょっとした心得があるのですが、
わたくしはてんで背景がかけません。
ようするに風景画を苦手とする部類なのですね。
学生時代、絵をかくのがすきというと美術も得意と思われがちなのですが、
小学校にあった図工の時間、中学校にあった美術の時間はあまり楽しくありませんでした。
上手じゃなかったからです。
もっとうまく描けたらいいのにと思いながら、
少しだけ不本意な気持ちでいつも完成した絵なり工作なりを見てました。
もちろん他の座学の教科よりは好きな時間ではあったのですが、
上手に作品を仕上げられる級友をうらやましく思いました。
上手にできるようにするセンスがなかったのはもちろんですが、
わたしはそれを補おうとする努力をしませんでした。
今もしていません。
だから今も風景画は苦手です。
あるものを上手に絵にすることが苦手です。
人物に関しても、自分で考えたものを絵にするのはとてもすきでした。
実際にいるひとを絵にするのは不得意でした。
世界の終わりと夜明け前の、
背表紙の”夜”のフォントが好きです。
中に小さいお星さまがあるのです。
かわいいのです。
いちばん心打たれたのは、
世界の終わりというタイトルの作品の中で女子高生が恋人の男子に屋上に連れて行かれたときに男子にキスをしようとするシーンです。
「じれったい。」
あの一コマのあの女の子がたまらなくせつないです。「じれったい。」。言いたいです。
この一冊の中ではそういえばもうひとつ女の子が男の子にキスをするシーンがあった。
そのシーンもなかなかすき。
東京という作品を読んで涙ぐんだ。
目を閉じれば未来にだって行けていたあの頃。
今の現実があのとき見ていた未来じゃないのは、
僕がたいせつなものを置いてきてしまったからなのだろうか。
確かめてないから違うかもしれないけれど、
こういう感じの。
奈月ちゃんが、おんなじのが見えてるでしょう?!と泣きながら晴くんに同意を求めてるシーンとかも。
浅野さんは十七歳のときにデビューされたそうです。
お若くして才能を開花されていたのですね。
漫画家としてじゃなくて、
わたしはいつデビューするのだろうと思っています。
自分でまだわたしはデビューしてないと思っているのです。
傍目にもそう見えているのではと予測しています。
タイピングをしながら、
わたしはいつかデビューしたいのだろうか、
と思います。
デビューしたいから思ってるんじゃないの、と思います。
デビューというかねぇ・・・なんだろうね。
就職したいんだと思う、地味に。
わたしのデビューは就職なんだと思うの。
などと書いてみていたけれど、面倒になったから放棄。
えへへ。
いにおさんの漫画読んでたらわたしも漫画描きたくなってきたってのがかきたかったんすよ。
なんか、影響受けるとすぐこれしたいってなるのはわたしの癖ですね。
世界の終わりと夜明け前を丁寧に読んだんです。
これ買ったときは面接の直後で気疲れしてたのか丁寧に読めなくて、
しかも著者のあとがきという漫画にはあまり類を見ない頁もあったりしたのに、
当時(っていうほど昔でもないが)のわたくしは文字を読む気になれなかった。
おなかが減ってないときにご飯がおいしく食べられないのと一緒なのだと思うのです。
(一緒かどうかはほんとうはあんまりわかんない)
だから今日読めてよかった。
わたしはこの漫画の作者さんがとても好きになりました。
ちょっと夢を見る試行として漫画を描くことになると想定してみましょう。
人物はちょっとした心得があるのですが、
わたくしはてんで背景がかけません。
ようするに風景画を苦手とする部類なのですね。
学生時代、絵をかくのがすきというと美術も得意と思われがちなのですが、
小学校にあった図工の時間、中学校にあった美術の時間はあまり楽しくありませんでした。
上手じゃなかったからです。
もっとうまく描けたらいいのにと思いながら、
少しだけ不本意な気持ちでいつも完成した絵なり工作なりを見てました。
もちろん他の座学の教科よりは好きな時間ではあったのですが、
上手に作品を仕上げられる級友をうらやましく思いました。
上手にできるようにするセンスがなかったのはもちろんですが、
わたしはそれを補おうとする努力をしませんでした。
今もしていません。
だから今も風景画は苦手です。
あるものを上手に絵にすることが苦手です。
人物に関しても、自分で考えたものを絵にするのはとてもすきでした。
実際にいるひとを絵にするのは不得意でした。
世界の終わりと夜明け前の、
背表紙の”夜”のフォントが好きです。
中に小さいお星さまがあるのです。
かわいいのです。
いちばん心打たれたのは、
世界の終わりというタイトルの作品の中で女子高生が恋人の男子に屋上に連れて行かれたときに男子にキスをしようとするシーンです。
「じれったい。」
あの一コマのあの女の子がたまらなくせつないです。「じれったい。」。言いたいです。
この一冊の中ではそういえばもうひとつ女の子が男の子にキスをするシーンがあった。
そのシーンもなかなかすき。
東京という作品を読んで涙ぐんだ。
目を閉じれば未来にだって行けていたあの頃。
今の現実があのとき見ていた未来じゃないのは、
僕がたいせつなものを置いてきてしまったからなのだろうか。
確かめてないから違うかもしれないけれど、
こういう感じの。
奈月ちゃんが、おんなじのが見えてるでしょう?!と泣きながら晴くんに同意を求めてるシーンとかも。
浅野さんは十七歳のときにデビューされたそうです。
お若くして才能を開花されていたのですね。
漫画家としてじゃなくて、
わたしはいつデビューするのだろうと思っています。
自分でまだわたしはデビューしてないと思っているのです。
傍目にもそう見えているのではと予測しています。
タイピングをしながら、
わたしはいつかデビューしたいのだろうか、
と思います。
デビューしたいから思ってるんじゃないの、と思います。
デビューというかねぇ・・・なんだろうね。
就職したいんだと思う、地味に。
わたしのデビューは就職なんだと思うの。
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